マサラ日記     previous«  »next

12月23日(金)

 朝起きたら8時。寝すぎというか、風邪やら疲れで起きられなかったのである。こんな具合で、日課の早朝原稿書きも今月は滞りがち。これではマズい。明日から心機一転だ、とすかさず誓ってはみたが、はてさてどうなることやら。

 朝飯に納豆、麩とネギのみそ汁。「はなまるマーケット」を見てから、掃除や洗濯をして原稿など。

 昼、時間がないので、朝食の余りのごはんに「新宿中村屋」のレトルトカレー。南インド風野菜カレーと書いてあるが、ぜんぜんそんことはない。しかし、具にジャガイモ、ニンジン、インゲン、カボチャのほか、ヒヨコ豆も入って、「インドっぽいカレー」として見ればきわめてレベルが高い。

「徹子の部屋」にタモリ氏が出ており、思わず見入ってしまう。やはり、ハナモゲラ語というか、ニセ外国語を駆使したネタはおもしろい。その昔(1970年代後半)、タモリ氏は日本でオンエアされた「モンティ・パイソン」の吹き替え版に出ていて、あの頃の毒気が好きだ。

 その後、善福寺公園から井草八幡へと2時間ほどかけて散歩。
 善福寺公園の池の葦は枯野のような感じ。遠くの木が夕陽を浴びて赤いのと好対照だ。寒さで池の水が一部凍っているのにも驚いた。

 善福寺公園でいつも私と遊んでくれる猫たちの姿もめっきり減った。寒い冬は猫たちにとってもつらい季節。それでも、杉並のこのあたりは、人間と猫の交流が盛んだ。今日も、猫に餌や水をあげたりする人の姿を何人か見た。

 本屋なども見て回りつつ帰宅。帰りがけに買った雑誌「東京人」の別冊「杉並を楽しむ本」をダラダラしながら読む。知っている店、知っている風景のオンパレード。「ダラダラした杉並から、ホリエモンは絶対に出てこない」みたいな話にフムフムとうなづく。

 夕食に、圧力鍋でトゥール・ダールを煮てから、トマト抜きの「オニオン・サンバル」(下写真の右上)。そしてインドの押し米(北インドでPOHA、南インドでAVALと呼ばれるやつ)を使ったティファン(南インド式軽食のこと)のひとつで、日本のレストランではきわめてめずらしいだろう「アワル・ウプマ」(押し米の香味炒め)をつくる(写真下の黄色いやつ。レモン・ライスやサフラン・ライスではない)。左上はインド製ゴングラ・ピックル(ゴングラと呼ばれる葉っぱのスパイスオイル漬け)。
 アワルAVALのウプマが軽くパラパラとしてバカウマ。屋台風なサンバルとの相性もバツグンだ。やっぱりティファンはいいなあと実感させる組み合わせである。ピックルでなく、ココナッツや香菜、トマトなどのチャトニがあれば最高だろう。

(日記を書いているときのBGM:ジャパンのデビュー盤CD。やっぱりカッコいい音だ)