マサラ日記     previous«  »next

12月18日(日)

 昼すぎから夜まで、私主宰の杉並料理教室。

 メインは鶏肉だんごのカレー、コフタ・マサラ。だんごを丸めながら手早くカレーソースに入れていくのが作業上のハイライトのひとつだが、みなさんなかなかうまくこなしていく。できあがりは、どの班もトマト・ベースのやや濃いめのカレーソースがフカフカでジューシーな肉だんごにしみて、イケる感じの出来映え。クリスマスや年末のパーティにもお役立てできそうだ。

 カレーをもうひとつ。南インド風にココナッツやカレー・リーフをきかせたチャナ・マサラをつくった。これまたどの班も甘酸っぱい味に仕上がり、予定通りのできあがり。さらにタマリンドを入れてもいいのだが、それはまた次回にでも。

 じゃがいもとカリフラワーの炒めもの、アールー・ゴービーもつくった。欲張ってじゃがいもの量が多かったが、それでもよくできたと思う。参加者のみなさん、お家で調理する場合はじゃがいもの量を三分の二位にするともっとかんたんでしょう。

 好き嫌いが分かれそうなサラダもご紹介。水につけただけのムング・ダール(もやしに使う緑豆の挽き割り)を、きゅうりなどと合わせて、塩やレモンで食べる。日本ではめずらしい、南インドのサラダ・メニューである。ココナッツやスパイスの力も借りるが、どうしたって生の豆独特の青っぽい香りはそれなりに強調される。ここが好き嫌いの分かれ目だが、参加者のみなさんの多くには好評だったようだ。季節柄、大根やかぶのダイスや薄切りでつくってもおいしい。

 半ば即興にクミン・シード、クローブ、ベイリーフ入りのバター・ライス風プラオ、タマリンド・ライスもつくり、本日のメニューが完成(私の講習では、いつもタイのジャスミン・ライスを使用している)。見た目も中味も、ともになかなか充実感のある構成となった。

 最後は定番のチャイで締めた。外はこの冬一番ともいえそうな寒さだったが、会場内はしばし寒さを忘れるインドっぽい空気の流れるひとときとなったはず。

 杉並での講習も、今年はこれで終わり。来年は、より南インドにスポットを当てながらヘルシーな家庭料理を中心にご紹介していきたいと考えている。各回の講習でお会いしたみなさん、どうもごくろうさまでした。また来年、お会いしましょう。

(日記を書いているときのBGM:寿『継いでいくもの』)