マサラ日記     previous«  »next

12月5日(月)

 昼、よく行く新宿のタイ料理店で「カオマンガイ」。
 生春巻き、鶏ダシのスープ、デザートにさつまいもも入ったタピオカ・ココナッツが付いて870円。

 カオマンガイはゆで鶏とチキンスープで炊いたタイ米の組み合わせ。シンガポールなどで有名な、いわゆる海南チキンライスのタイ版である。

 この店のは鶏が骨なし。個人的には骨付きの方が好きだが、これはこれでイケる。しょうがやチリをきかせたタレをつけるもよし、そのままでももちろんおいしい。
 また、鶏以上に楽しみなのが、チキンのダシで炊いたタイの香り米。鶏のうまみを吸い込んで予想通りの美味だ。

 インドにはビリヤニというバカウマの炊き込みご飯がある。カオマンガイはビリヤニに対する東南アジアの回答のようにも思われる。
 ダシよりもスパイスで風味をピタリと決めていくビリヤニ、一方ダシのうまみで勝負するカオマンガイ。それぞれの食文化を象徴するような路線の違いだが、どちらも甲乙つけがたいおいしさである。

 この料理、私も気が向くと家でもつくる。日本米だとイマイチな料理の代表だろう。できるだけインディカ米でトライしたい。


(日記を書いているときのBGM:フランスのALIONというレーベルから出ている「南インドの子供歌」というCD(私のは日本語解説付きの輸入盤)。現地に行った錯覚にさせてくれる好盤だ)