12月2日(金)
昼下がり、仕事で立ち寄った東日本橋に、カルカッタやプリーなどにもある日本山妙法寺を発見。
ビル街の一角にあるこじんまりとした建物が実はお寺になっていて、正面の壁面が写真のようなレリーフになっている。ここだけ見ると非日本的な光景で、気に入った。
この近くに、七味でおなじみ(?)な、やげん堀不動尊があったので、おまいりする。
ここもまた、ビル街の谷間。狭いながらもいいムードである。階段を上ると不思議と落ち着いた気分になるのもうれしいものだ。
アジアの国々に行くと、こんなふうに、大都市の繁華街や大きな道路の脇にお寺があったりするのはごくふつうのことだ。ところが東京だと、そうした風景がやけに新鮮なものに感じられる。同時に、気ぜわしく余裕のない自分を反省する一瞬だ。お不動様の前で頭を垂れ、目を閉じ、じっくり手を合わせるのは、心の健康によいのであった。
その後、地下鉄に乗っていたら、「校外学習」というやつの引率をしているらしき女性教師3人組が私の隣にすわって、コソコソ話をしはじめた。どうやら、ひとりの女子生徒がはぐれたらしく、「ほんとにバカね、○○は」「どうしようもなくて、やっていられないわね」「あの子の母親に会ったけど、ケバくて頭のわるい女だったわ」などといっている。
インドの女性雑誌「FEMINA」を読みつつ、彼女たちの会話をこっそり聞いているこちらもヒドいやつかもしれないが、この教師たちこそ軽蔑すべき連中であることに間違いはなかろう。教育現場の崩壊を目の当たりにする、思いがけずも貴重な時間となった。
(日記を書いているときのBGM:カルメン・マキ&オズの2枚組ベストCD。「閉ざされた町」「崩壊の前日」そして「私は風」などは懐かしくも、やっばりよくできた曲だと思う)