マサラ日記     previous«  »next

11月13日(日)

 暖かくていい日和の昼下がり、料理講習。
 タラを使ったゴア風フィッシュ・カレー、タイガー・プローンのスパイス炒め、7種類の豆を入れたカレー、さつまいもを入れた豆のミルク煮デザート、そしてポテトのスパイス・ロースト・カレーにチャイ。概ね頭に思い描いた出来映えだったはずだが、参加者のみなさんにはどう映っただろうか?

 帰宅して、以前にいつつくったか定かでないほどひさしぶりに「スパゲティ・ナポリタン」をつくる。ホント、10年ぐらいつくっていないかも。

 ディチェコのパスタに無添加のベーコン、有機ケチャップという組み合わせで、上品な仕上がりのナポリタンになった。お約束通り、タバスコとパルメザンチーズをたっぷりかけて食べたら、おいしかった。

 我が家には、通常、ケチャップは常備していない。こういうことがない限り、ケチャップを買うこともないわけだ。この際、明日はオムライスでもつくろうか。

 インド人はケチャップ好きだ。揚げものにフライドポテト、オムレツなどによくかける。あるときなど、家庭のドーサの横にチャトニではなく、ケチャップが添えられてあった。一瞬、アレッという感じだったが、食べてみると案外おいしいのだった。

 知り合いの料理人で、チャナ・マサラにケチャップを入れる人物を知っている。ウマイつもりだろうが、私にはあまりおいしく感じられない。

 同じひよこ豆ならば、やわらかくゆでたひよこ豆にケチャップと北インドのグリーン・チャトニをかけ、よくかきまぜると、インド屋台のスナック風のなつかしい味わいになってイケる。チャット・マサラをさらにミックスし、生たまねぎやきゅうりのみじん切りも混ぜ込めば、より本格的な、なつかしい感じの1品へと進化する。

 日本のレストランでもたまに見かける「サモサにケチャップ」というのはシラける組み合わせだ(インドにもこの組み合わせはある)。サモサには断然スパイシーなチャトニである。

(日記を書いているときのBGM:スティーブ・ヒレッジ『FISH RISING』。本日つくったゴア風フィッシュ・カレーに敬意を表して?)