マサラ日記     previous«  »next

11月10日(木)

 東京は朝晩ずいぶんと涼しくなってきた。
 とくに朝早く起きるようにしている身としては、暖房が欲しくなる朝も出始めている(このところずっと風邪気味というのもあるが)。で、電気ストーブでも出そうかな、と思って家を探したが見つからない。うろ覚えだが、今年の春、2台あったおんぼろ電気ストーブを粗大ゴミの回収に出したような気がする。記憶の衰えも情けないが、暖房がないのもまたさびしい。何とかしよう。

 電気ストーブといえば、インドでも使う。インドで暖房というと意外に思う方もいるかもしれないが、デリーやバラナシ以北では12から1月あたりの朝晩はけっこう冷え込む。だから、電気ストーブのある家や宿も少なくない。私もバラナシの宿で、小さいくせにやたら強力な電気ストーブのお世話になったことがある。早朝、ガートで沐浴する人々はたいへんだろうなどと考えつつ、ストーブのスウィッチを入れたことを思い出す。

 カシミールの大地震のその後について日本であまり報道されないが、9万人近い死者だそうで、あらためて被害の甚大さに胸が痛む。あちらも寒い地域だ。当然ストーブもないだろうし、さぞや被災地の人々はたいへんだろう。せいぜい募金等で救援に協力したい。

 インドに行くと、日本以上に街角での募金協力が多い。ところが、実は単なる個人的なバクシーシ(喜捨と訳されるが、意味的にはもっと広い)のカモフラージュだったりすることもあるので要注意だ。
 日本でもエセ募金活動が問題になるときがある。募金の活用使途が明確で信頼できるところに募金すべきなのはいうまでもない。

 風邪でどうも食欲が今ひとつ。ご飯類はダメだが、麺類なら食べられる、という感じである。で、昼は外で中華の海鮮焼きそば、夜は家であさりのパスタを味わう。食欲減退気味なときは麺類てホント重宝だなと実感する。

(日記を書いているときのBGM:1960年代末から70年代初頭のインドかぶれブリティッシュロックバンド『QUINTESSENCE』のベストCD。ジェスロ・タル風フルートにシタールなどがかぶさる珍妙なサウンドである)