マサラ日記　　　　　previous«　　»next

１1月４日（金）

　昼にまたもタイ料理。小麦粉の汁麺、つまりはラーメン風な「バーミー」をいただいた。
　ちょっと涼しいこういう季節にはうれしいスープヌードルである。
　上にのっているのはチャーシューっぽいもの。よく甘ったるい「煮豚」をチャーシューとして麺にのせる中華料理店があるが、ここのはちゃんと焼いてあって、しかもまったく甘くない。肉もジューシーで、なかなかお目にかかれない逸品といえそうなもの。

　仕事が終わって、KIHACHIのケーキを買って帰る。ここのケーキは洗練されている。つまりは食べ口が軽くて、もたれないのが特徴。今の日本人の好みを反映したトレンディな味わいは、さすがのマーケット力という感じで、売れているのもうなずける。

　風邪気味なので、どうも食欲がわかないし、料理をする気持ちも萎えがち。帰りも遅くなったし、こういうときは無理して調理しない方が無難ということで(ほんとうは私が夕飯をつくるつもりだった)、いったく帰宅してから、近くの店でとんかつ弁当とカキフライを買う。どこが食欲がわかないのだというようなパワフルメニューだが、とにかく風邪退治を狙ってガンガン食べる。

　以前、とんかつにしょうゆをかけると書いたら、そりゃおかしいだろと長年たいへん仲のいい友人に突っ込まれた。で、最近はソースにしているかといえば、そんなことはなくて、もっぱらポン酢である。
　知り合いの関西出身の敏腕女性料理人の方も「とんかつにはポン酢」といっていたが、私も賛成。鍋やふぐなど、いたるところでポン酢を多用する関西人ならではご意見をありがたく頂戴して、本日も大阪のメーカーがつくった無添加ポン酢でとんかつを食べる。さっぱりとしてうまい。ビールもすすむ。どこが風邪気味なのだという批判の声が聞こえてきそうだが、まあいいだろう。

　この文章も書きながら、なぜだか急にほうれんそうのカレーが食べたくなった。明日はひさびさカレーをつくろうか。

(日記を書いているときのBGM：またも山根麻以さんの『やさしいきもち』)