マサラ日記     previous«  »next

10月31日(月)

 風邪をひいたらしい。くしゃみと鼻水、だるさにめげる一日だ。周囲でも風邪ひきが多い。天候不順な日本に住むみなさん、お気をつけて。

 新宿のディスク・ユニオンの前を通りかかったら、元祖クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」がかかっていた。
 この曲の中には「ビスミッラー(神の御名において、みたいな意味)」という超ムスリムなアラビア語の歌詞が紛れ込んでいる(ガリレオ〜レットミーゴーの後だったっけ)。さすがインド人のフレディ・マーキュリーだが、この曲が収録された『シアー・ハート・アタック』が発表された際、そんな風に聞きとっていた人は日本にほぼいなかったと思う。

 何度もいうが、今度の「クイーンWITHポール・ロジャース」は、いろいろな意味で変だ。

 テレビで彼らの公演に行った客の感想として「ポール・ロジャースがボーカルということで当初不安だったが、実際聞いたら、ぜんぜんよかったので安心した」というのがあった。

 冗談じゃない。ポール・ロジャースとフレディ・マーキュリーだったら、ボーカリストとしての実力は断然前者が上というのが私の考えだし、実際、耳の肥えたロックファンなら当然そう思うはずだ。フリーとバッド・カンパニーをちゃんと聴いてみるがいい。

 すごくキツいいい方をすれば、フレディ・マーキュリーが死ななかったら、クイーンは現在のような存在にはならなかったと思う。

 同じくこの世を去ったミュージシャンとすれば、フレディよりはフリーのギタリスト、ポール・コソフの方にはるかに思い入れがある(享年25才。ロンドン〜ニューヨーク間のフライト中の飛行機内で死んだのも尋常ではない存在感の証明か)。

 ところでジョン・ディーコンはどこに行ったのだろう?