マサラ日記     previous«  »next

10月29日(土)

 南インド、アーンドラ・プラデーシュ州の州都ハイデラバードの近くで旅客列車が脱線、貯水池に突っ込んで死傷者多数だという(今のところ死者約100人)。南インドが大雨だったということはネットの情報などで知ってはいたが、それにしてもひどいことになった。

 デリーでは日本人バックパッカー御用達の定宿街でもある「パハールガンジ(メインバザール)」などで爆発があった。ここでも死者が出ているとのこと。

 ボンベイ(ムンバイ)の市当局は「次はこちらか」と戦々恐々で警戒体制に入ったらしい。

 インドは今、日本の正月のような盛大なお祭り(「光の祭り」といわれる)「ディワリ(南インドではディーパワリ)」の準備で盛り上がっている。さらにはイスラームの断食月「ラマダン」もあと数日で開ける。つまりは国中が高揚感に包まれる時期なのに、先日のカシミール大地震も含め、たいへんに残念だ。

 この中で気になるのは、やはりデリー。繁華街での複数同時大爆発ということで、テロのにおいがプンプンする。誰が誰を狙ったのかわからないが、卑劣であることに変わりはない。

 でも、こんな風にシリアスに心配しているのは、じつはインド国外にいる人間の方がメインだったりして。デリーで何かが起こっても、マドラスの人には外国のできごとだったりすることがよくあるから。

 昼、ひさしぶりに日本式カレーを自分でつくる。じゃがいもがちょっと煮崩れていい感じ。こういう料理ってインドにはない。日本人のソウルフードのひとつだろう。

(日記を書いているときのBGM:ジョニー・サンダースのソロアルバム『SO ALONE』。泣ける一枚だ)