マサラ日記     previous«  »next

10月27日(木)

 昼、新宿の「ラージ・マハル」のバッフェ・ランチ。
 カレー5種(ダール、野菜、チキン、チキンと大根、マトン)、主食(ナーン、サフランライス、ライス)、サラダ(なんかよくわからない内容のもの3種、ドレッシングはなぜか和風など)、カリフラワーのパコラ(パコラはひよこ豆の粉を衣に使ったフリッター)、鶏ウイングスティックのタンドゥール焼き、ゼリーのデザートが食べ放題1100円。

 カレーはどれも典型的な北インド流。香菜はなしだが、チキンカレー2種にはカスリ・メティ(フェヌグリークという葉を乾燥させたもの)が使われている。パコラも衣がやわらかくアジョワン・シードが入った北インド流。サフラン・ライスは日本米で、サフランのにおいは私には感じられなかった。
 インドでも日本でも、仕事でバッフェに臨む際は、あまりに無個性なものは除きつつも、基本的にすべてのアイテムを制覇する。だからいつも食べすぎる。その上、すべてのアイテムの写真も撮るのでめんどうくさいし、ときに店の人に警戒される。本日もあまり触手の動かないサラダ類を無視しつつ、ほかはすべて手をつけ、写真も撮った。
 で、もっともいいと思った組み合わせが上のようなもの。カリフラワーのパコラにヨーグルト仕立てのグリーン・チャトニ、サフラン・ライスに色の濃いダール(皮つきムングにチャナ・ダールのミックス)、上のナーンはまあ別になくてもよしかも。あれこれ食べたあげく、コストのかかっていないコンビネーションに決着したわけだ。

 5つのカレーというのは都内インド料理店の中でも、かなり良心的な内容といえる。ライスがインディカになり、サラダの内容が充実すれば、もっといいだろう。この店ならではのコッテリしたカレーの持ち味はディナーの方が顕著だが、これはこれで楽しめる。

 新どっちの料理ショーは「ワンタンメン」対「チャーシューメン」。私、生まれてこのかた、チャーシューメンて店でオーダーしたことがない。そのくらいどうでもいいアイテムだなと思いつつ見ていたら、ワンタンメンが勝った。

 ちなみにワンタンメンよりワンタンの方が潔い感じがして、私は好きだ。

(日記を書いているときのBGM:山根麻以さんの『祈りの唄』。いいです、この作品)