マサラ日記     previous«  »next

10月19日(水)

 風邪なのか、はたまた寝不足か、昼間から異常なまでに眠く、ぼーっとした状態。こういうときは無理して頑張らない方がいいのだが、あいにくやるべき宿題が山積している。

 で、どうするかといえば、やっぱり最小限にだけ頑張ることにして、後は休養。さっさと最低限の仕事をかたづけ、帰宅してバタン。

 ラッキーなことに、夕食は豆乳仕立てのチキンや野菜のスープ、それにパセリとじゃこのご飯。体調がななめのときは、スープ系のメニューはこの上なくありがたいものだ。

 日本にいて、ときどき無性に食べたくなるのが、インドのトマトスープや野菜のクリームスープ、あるいはトルコの豆スープに、チュニジアのチキンやマトンだしのスープ。いずれもレシピ自体はむずかしいわけではなく、それなりの時間や手間があれば自分でもできるのだが、なぜかめったにつくらない。

 現地に行かれて味わったことのある方はおわかりだろうが、インドのトマトスープって、むこうで食べる分にはけっこうおいしいものだと思う(日本で食べるとペケかもしれない、ということでもあるが)。
 もちろん、ベジタリアンメニューだから、鶏のスープなどは使わない。はじめてトマトスープに出会った頃は、肉のだしなしでもおいしいスープができることに、やたら感心していた。

 インドのスープといえば、ラッサムを手本にしたといわれる、アングロ・インディアン料理(その昔、植民地としてのインドに住んでいたイギリス人たちが編み出したインドと西洋料理のミクスチュア)の代表、「ムルガタニー・スープ」が有名だが、私はチープなトマトスープが好きだ。

(日記を書いているときのBGM:サディスティック・ミカ・バンド『天晴』)