マサラ日記     previous«  »next

10月8日(土)

 ご承知のようにパキスタンを震源とする大地震があった。パキスタン、インド、さらにはアフガニスタンで大きな被害が出ている。

 こういうニュースで思い起こすのは、インド亜大陸の住宅状況だ。一般の家屋、ショッピングモールや両替屋、自分が泊まるホテルにゲストハウス。現地を訪れ建物の中に入ると、「こりゃ、地震があったらヤバいだろうな」と思う瞬間が多い。建設中のビルディングを眺めても、ずいぶんシンプルというか、貧弱な印象を持つことがもっぱらである。

 昼、近くの皮膚科医院に寄った後、精肉と惣菜で有名な西荻窪「とらや」という店に行き、ポテトコロッケ、レバーカツ、ポテトサラダを買う。

 ポテトコロッケは1ヶ100円。一見何の変哲もないふつうのコロッケだが、具全体への味つけがうまいのでソースなしでも十分においしい。さすが評判の逸品である。

 レバーカツは2センチほどの厚みのある豚レバーの衣揚げ。ふつう「レバーフライ」や「レバーカツ」といえば薄っぺらいものだが、これは異色。素材は違うが、イスラームの「レバー・カバブ(羊や山羊のレバーを串刺しにして炭焼きしたもの)」をほうふつする濃い味わい。

 ポテトサラダには、ゆでたにんじんスライスや生きゅうりのスライスのほか、生の赤たまねぎのスライスもたっぷり使われている。これがいい感じのアクセントになり、おいしさが増している。

 こういう、おいしい惣菜がすぐに買えるのもまたうれしい限り。さすが西荻窪である。

 昼下がり、ビールといっしょにこうした惣菜を食べて、昼寝してしまった。まるでダイエットになっていない。