マサラ日記     previous«  »next

10月3日(月)

 数ヶ月ぶりぐらいに「スパゲティ屋」でランチをとる(前回は、某インド料理店のスタッフみなさんと表参道で)。仕事の打ち合わせを兼ねたもので、いっしょに食べた方がお店をチョイスした。

 私がオーダーしたのは、ツナとトマトソース。上にルッコラと水菜があしらわれ、ズッキーニのスライスもいっしょに炒められてあった。卓上には「粉チーズ(パルミジアーノではなく、あくまで粉チーズ)」とタバスコ。スパゲティ屋さんの基本である。当然、たっぷり使わせていただいた。

 イタリア料理店と謳うわりにおいしくない「パスタ」を食べるくらいならば、こうした「スパゲティ」の方が断然、好感が持てる。

 お手軽スパゲティの王道といえば、やはり「めんたいスパ」だろうか。私も好きで、よくつくる。私の場合、バターは使わず、オリーブオイルでめんたいをほぐす。かくし味にしょうゆかナムプラーをチョロリ。で、ブラック・ペパーをたっぷりかけ、最後にレモン汁をキュッとしぼる。刻みのりはかけないなあ、大葉のみを和えてしまうことが多い。

 前にも1度この日記に書いたが、昔、高校〜予備校時代をすごした愛知県の名古屋あたりには「スパゲティ・イタリアン」という迷メニューがあった。アツアツの鉄板の上に伸びたパスタがのって(しょうゆ味だった?)、刻みのりがかけられ、鉄板には溶き卵が流し込まれている。全体を混ぜくって食べるが、どうにも非パスタ的にはっきりしない味だし、だいたいネーミングが自家撞着的。おぞましい1品であった。

 ウインナーとピーマンの入ったケチャップ味のナポリタンが突然食べたくなることがある、という日本人は多い。私はどうかといえば、必ずビールがついているという条件付きでのみオーケーだ。ああいうものは、私にとって食事ではなく、つまみである。