マサラ日記     previous«  »next

9月20日(火)

 あいかわらず、ストーンズの新譜をよく聴いているのだが、同時にファットボーイ・スリムの『YOU'VE COME A LONG WAY,BABY』というCDなんぞも買って、よく聴いている。

 このCDは、インドのMTVでよく見聞きしていて好きになった典型的なケースだ。
 何しろ一時期、スゴイ勢いで1曲目の「RIGHTHERE RIGHTNOW」のビデオ・クリップがインドのテレビでオンエアされていた。しかも、この曲、バックでシタールみたいな音がずっとビヨンビヨンと鳴っていて、妙にインド風味も全開で気持ちいい。
 また続くシングルの「PRAISE YOU」という曲もインドでしょっちゅうオンエアされていて、これも独自のソウル〜R&Bフレーバー(エレピ(=エレクトリック・ピアノのこと)がカッコいい)が印象に残った。

 こういう「個人的にインドで大ブレーク」の例としては、ほかにもレッチリの「GIVE IT AWAY」の全身金粉ビデオ、なかなか地味なクランベリーズの「プロミセス」という曲の妙なビデオ、ボン・ジョビの諸作品、ジュヌーン(もっと日本で人気が出てほしい)などあるが、個人的でなくてもインドでやたら露出が多いのは、何といってもブライアン・アダムスだろう。

 この人、菜食主義者で大のインド好き(ツアーもしている)。インド・ムンバイでのライブ盤(なぜか、彼のディスコグラフィには掲載されていない。インドのみでの発売か?)も出ているくらいなのだ。そういうせいか、インドのMTV系番組だと、この人のオンエア率はきわめて高いと思う。

 カナダ出身のさわやか系ロッカーとインドは一見不釣合いだが、私には「インドといえばブライアン・アダムス」という公式にはけっこう強固なものがある。ベスト盤でも買おうかな。