マサラ日記     previous«  »next

9月17日(土)

 夜、WOWOWで映画『スクール・オブ・ロック』を観る。予想通り、楽しく愉快な映画だった。

 スティールだと主役のジャック・ブラックという役者はジャック・ニコルソンにちょっと似ているが、本編ではぜんぜん似ていない。ジョン・ベルーシ的なノリだなあと思ったら、「サタデー・ナイト・ライブ」にも出ていたらしい。

 意外だったのは、彼はもちろん、小学生も含めた出演者たちは全員かなり楽器がうまいこと。完全にちゃんと演奏ができるレベルである。日本の映画やテレビで、中学生や高校生が楽器を持ってもどこかさまにならないのとはえらい違いだ。欧米の文化芸能における深さの違いをも思い知らされる。

 挿入される音楽も60年代から現代のロックまで幅広くチョイス。
 キーボードのフレーズを小学生の男の子に教えるのにドアーズの「タッチ・ミー」、ギターのフレーズでは最初にブラック・サバスの「アイアンマン」を使うあたり、けっこうシブい選曲である。

 ちなみにギターの二発目教授フレーズは「スモーク・オン・ザ・ウォーター」。ディープ・パープルはフーやブラック・サバスに比べるとアメリカで人気がないと思っていたが、やはりあの曲はポピュラーなのか。

 主人公のいでたちや持っているギターがギブソンSGであることも含め、AC/DCがフィーチャアされているのも印象的。練習のシーンで、小学生が彼らの曲をうまく再現するところではホホーッとなった。

 ストーリーはチープでたいしたヒネリもないから、余計な期待をするとハズされるが、ビールでも飲みながらヘラヘラ笑って観るにはいい映画だ。