マサラ日記     previous«  »next

9月16日(金)

 これからの季節、日本中で秋祭りのシーズンである。ふだんはほとんど「お祭りムード」になど縁のない東京でも、けっこういろいろなところで祭りがあるので、出かけてみるとおもしろいはず。

 我が家のある西荻窪では、地域の氏神様でもある「荻窪八幡神社」の祭りが今週末にある。じつはたくさん出る夜店がいちばんの目当てなのだが、神楽の奉納などもあり、民族音楽ファンとしても楽しめる。

 日本の民族音楽といえば、先日おじゃました「アノマ」の店主でもある星川京児さんは恐るべき造詣を誇っているし、若林忠宏さんもスゴイ見識の持ち主である。

 こうした方々は、インドをはじめとした世界の音楽文化との関連や比較において日本の音楽を語ることができる。だから、スケールが大きくスリリングな展開になる。話や演奏を聞いたり、文章を読んでいるこっちもそれが楽しい。

 音楽に限らず、チマチマと狭量な専門分野として物事を語ったり、パフォーマンスをしてもつまらないと思うが、日本人には、そういう自己満足的な「専門バカ」がやたらと多い。そういう輩に限ってパクリや揚げ足とりに躍起となっていてウンザリする。

 領域は異なるが、白洲次郎&正子ご夫妻、そういう風になりたいものである。