マサラ日記     previous«  »next

9月12日(月)

 週刊ダイヤモンドというビジネス誌の最新号がインド特集だったので買ってみたが、まだ読んでいない。とりあえずパラパラとめくったところでは、ページ数の制約もあってか、どうしたって総花的な取り上げ方になるであろうことは察知できる。

 たしか別の雑誌でもインド企業株への投資を特集していたはずで、今さらながら、インド経済への注目が高まっている感は強くしている。

 何にせよインドに興味を持つのはけっこうなことだが、まだまだ、インド人相手の仕事をふつうの日本人がまっとうにやり切るには相当骨が折れるだろう。ホント手ごわいのだ、むこうは。

 さる商社系の人々の話によれば「インドに赴任した日本人の商社マンとその家族のほとんどはインド嫌い」だそうだ。
 真実はわからないが、そうかもしれないという気にもなる。
 おそらくアメリカかヨーロッパに行きたかったであろう連中が、いやいやインドにまわされれば、ストレスやフラストレーションもたまるというものだ。

 逆に、インド亜大陸の人々(それ以外の国の人々も同じだろうが)だって同様。誇りを持って日々を送る自分たちに対して、なじもうとしない外国人のネガティブな感覚は鋭敏に察知しているはず。

 無理矢理好きになれとはいわないが、まず相手を認め、興味を持ち、理解しようとすること。これがないとはじまらないだろう。

 何しろ「多様性の国」インドだ。私にしても、いまだによくわからないことは数多い。

 それでも、政治や経済だけではなく、文化や習俗を日常のレベルにおいて理解しようとするハートと行動力があれば、きっとビジネスも少しはうまく行くはず。あくまで、少しは、だが。