9月9日(金)
ローリング・ストーンズの特集があったので、月刊『プレイボーイ』を買う。たしかこの雑誌、先月はボブ・ディランの特集をやっていたような気もする。
この特集、なかなか凝っている。何より、私の尊敬するブライアン・ジョーンズ在籍の初期からミック・テイラー脱退前までという、いわばストーンズ全盛期のみにスポットを当てているところがいい。
ちょっと前に、この日記で「ストーンズの新譜に興味などない」と書いたが、ちょっと聞いた感じだと、予想を裏切る充実ぶり。なので、ひさびさに買おうかななどと考えている。
何せ前作CDなどもインド盤カセットでしか持っていないくらいで、近年のストーンズは新譜として買う気が起きないのが常だった。
クラプトンの新譜なんてのもあるが、こっちは完全にパス。私にとっては「コケイン」なんて曲あたりから全然興味なし。なるほどクリームやレイラの頃はスゴかったし、憧れてもいたが。
クラプトンでは、ヤク中でヨレヨレだった時代のためか、あまり評価されないが、1969年に、ジョン・レノンのプラスティック・オノ・バンドに入って弾いたトロントでのライブ盤など、そのラフさ加減がなかなか好きだ(ロックン・ロールの名曲もいいが、やはり「ヤー・ブルース」と「コールド・ターキー」がよりカッコいい)。
ほか、けっこういいのと思うのはザ・フーの「トミー」に収録された「アイサイト・トゥ・ブラインド」という曲(ソニー・ボーイ・ウィリアムスンという人のブルースをカッコよくアレンジ)。手グセだけで弾いているギターと、ヘタだが気合の入ったボーカルとのバランスがこれまたカッコよく、好きである(ちなみに「トミー」では、やはり、エルトン・ジョンの「ピンボールの魔術師」がバツグンにカッコいい。さらにはティナ・ターナーの「アシッド・クイーン」もイケる)。
今のクラプトンは過去の遺産で食っているオヤジのようで、好きになれない。薄っぺらなセンチメンタリズムを前面に出したように私には感じられる曲づくりもペケだ。