9月8日(木)
このところ休みがなかったので本日はオフ。
さっそく近くを散歩しつつ、先日の豪雨と洪水の影響をチェックしたが、けっこうすごいことになっていた。
氾濫したといわれる善福寺川(通常、水面から路上まで5メートル近い段差がある)にかかる橋には、あふれたときにからみついた藻やごみみたいなものが、今も橋の両サイドにある手すりに残っている。
路上に粗大ゴミとして出される洗濯機や冷蔵庫、テレビ。
家の周囲をそうじする人の数もめだつ。
そして何より、閑静な住宅街に漂う、消毒剤のツーンと鼻を突く独特のにおい。
このにおいは、私はひそかに「カルカッタのにおい」と名づけているもので、カルカッタをはじめ、インド亜大陸の街のそこかしこでかげるものだ。日本、とくに東京にはまるで似合わないにおいでもある。
杉並ですらこんな感じなので、今回のアメリカの被害を考えると慄然とする。感染症が増えているらしいが、なるほどという感じだ。河やら下水やらがあふれて混ざり、街を浸すというのはやってられない。
帰り際、前から気になっていた「寿屋豆腐店」に寄り、生湯葉と「寄せ生揚げ(丸い寄せ豆腐をそのまま揚げたもの)」を買う。
これは生湯葉。320円とは安い。トロッとして、めちゃくちゃ濃厚でチーズのような風味。大豆の香りも高い。さっそく、わさびじょうゆで食べたが、シビレるおいしさだった。
寄せ豆腐の揚げたやつ。これも320円。外はカリッとした厚揚げ、中はフワッとフレッシュな豆腐で、やはりかなりおいしい。
これら2品で、チンザノのソーダ割りを昼から飲む。
それにしても、豆腐屋の作業場からロバート・ジョンソンのブルースが聴こえてきたのはどういうわけだ。
その後、吉祥寺に行き、パソコンの外付けハードディスクなど買う。週末は混む吉祥寺も、平日は歩きやすくていい。
夕食はベジタリアン。
ラッサムとご飯をベースに、さらにおかずを2品つくる。
これはゴーヤーのタマリンド煮込みカレー。南インドのテイストである。
こちらは、ヨーグルトで仕上げるオクラのサブジ。グジャラート料理だ。
インドのベジタリアン料理は体にやさしく、食後の感じもいい。
昼間の豆腐といい、残暑の疲れも吹っ飛ぶおいしい1日であった。