9月7日(火)
台風の影響か、東京はすごい風。そして、降ったりやんだりのいやな雨模様。
そんな中、渋谷で札幌発スープカレーの昼食。
下北沢にある過剰エスニックテイストな店とは違い、カフェ風なつくりで好感が持てるし、若いスタッフの対応もなかなか心地よい。
肝心のカレーはどうかといえば、まずくはないけど、残念ながら印象が薄い。
もっとも気になるのは、インド料理に限らず、カレー屋独特のスパイスを中心とした香りがほとんどしないこと。カレーに限らず、ファストフードから高級フレンチまで、外食料理のおいしさを決定するポイントのひとつは香りなのである。
しかも、写真でも目立つ、でっかい骨付き鶏ももが、じつは完全に煮込みすぎ。
見た目は豪華だが、骨からの身離れはいい代わりに、前述のように香りがない上、完全に味が抜けてしまっている。おそらく冷凍の海外モノを使っているはずだが、下ごしらえなどをきちんとして、煮込みの時間や煮込み方をもっとよく考えるべきだ。同じ骨付き鶏ももならば、銀座ナイルのムルギランチなどの方が、扱い方が全然うまい。
この店、フランチャイズチェーン展開を実施しているようだ。さて、この味が今後東京人にどの程度受け入れられるか、興味のあるところである。
ところで、スープカレーの場合、とりわけ関係者はインドネシアやスリランカなどとの関連をよくいうようだが、食べる側からすれば、どこか札幌名物のラーメンぽい感じがする。
スープのだしをきっちりとるなどといったカレー自体のたたずまいのほか、本来スプーンにのせたご飯をスープにつける食べ方、やたらトッピングが多いことなども含め、私としては、カレーというよりはラーメン的なものを強く意識してしまう。
札幌に行く機会があれば、ぜひ「本場のスープカレー」にもトライしたい。