マサラ日記     previous«  »next

8月24日(水)

 私にとって、新大久保で最もおいしい韓国料理店のひとつ「梁の家(ヤンのいえ)」で「ピビン冷麺」を昼食に食べる。
 メインの冷麺のほかに、この日はもやしのナムル、カクテキ、豆腐のチヂミ、白菜のキムチの4品が副菜でついてきた。さらにはキンキンに冷たくて、シャリシャリになったスープも。

 冷麺は、コチュジャンや赤唐辛子がきいたタレが、腰の強い麺に絡めてある。上にのるのは、大根、にんじん、きゅうりのスライスに牛スネのやわらかなボイル、ゆでたまごにりんごのスライス。写真でたまごの上はすりごまだ。

 夏場は唐辛子がきいたこういう料理がいい。カプサイシンパワーで体が元気になるのがよくわかる。

 それにしても参ったのはほかのお客。韓流好きの日本人のオバちゃんばかりなのである。以前は韓国人メインだった客層がすっかり変貌している。
 私の横のテーブルでもいい年した日本の中年女性ふたりが、韓国ドラマのVCDや韓国俳優のプロマイド集を手にはしゃいでいる。はっきりいって気色わるい。

 こうした客はなぜかランチメニューではなく、昼から一品料理やコースメニューをオーダーするのが多いようだ。私の横もそうだし、私と入れ違いに出て行った、やはり日本人女性2人組の客もそうだった。店としては客単価が上がっていいだろうが、韓流ブームがまったく理解できない私としては、どうも居心地が悪い。

 ここ2年ぐらいだろうか、ずいぶん新大久保の様子は変わった。無論、韓流好きの連中が主たる原因だ。新大久保ならではのスリリングなアジア的ムードはずいぶん後退した感じで、個人的には困ったものだ。ま、移り気な日本人のことだから、いつまで続くのやらということでもあるが。