マサラ日記     previous«  »next

8月8日(月)

 ローリング・ストーンズ新作発表などとネットやらにあるが、触手が動かない話だ。最近の作品はそろっておもしろくないし、金も死ぬほど持っているのだから、もうやめといてもいいのにと思ってしまう。嫌気がさして、とっとと先に辞めたベースのビル・ワイマンは、今となってはえらい気がする。
 
 個人的には1980年代初めの『TATOO YOU』が最後の名盤という感じで、それ以降疾走感がなくなり、コケが生えてきた感が強い。U2やレッチリ、それに我らがイギー・ポップやニール・ヤング先生あたりならば新譜をチェックするが、ストーンズはもういいよ。

 もういいよ、やめてくれといえば、サンボマスターというのも、音・ビジュアルともかなり苦手である。何なんだろう、アレ。ビデオで床にころげまわってギターを弾いていたが、シラケた。昔、初来日時、生で観たACDCは凄かったぞ。

 とにかく、20年前だったら、その演奏力とルックスでは絶対レコードなんか出せないよという連中が蔓延しているのが、今の日本のバンド系CD業界だ。テクノロジーの進歩で、なるほどビデオクリップの出来などは向上しただろうが、作曲能力と生の演奏力はペケなミュージシャンがいかに多いことか。

 海のむこうのギターの達人、ライ・クーダーの新譜がいいよと細野晴臣氏もいっていた。デビュー以来、彼の作品は大半を持っているが、これは未聴。昔、ストーンズともセッションしたし、一時はストーンズに加入かともいわれた人物だが(まったくルックス的には似合わないが)、たとえ売れずとも(失礼)、音楽自体は一貫してクリエイティブで超一流なところが尊敬に値する。日本のバカどもには到底まねのできない実力である。