マサラ日記     previous«  »next

7月29日(金)

 連日蒸し暑い東京。
 こういうとき私がイヤなのが、他人との密着。みんなこういうのはきらいだろうと思うのだが、そのわりには、駅や電車の中、エレベーターや街の雑踏でも、人にべったりくっついて平気な人々がけっこうたくさんいる感じ。

 欧米人は、駅などでぶつかったりしたら「失礼」とか「すいません」ということが多いし、公共の場で無粋に人に接触するのを避けるよう、ヒラリヒラリとやっている人も少なくない気がするがどうだろう。

 その点、インドは変わっている、というか複雑。電車やバスはツメツメ状態で、ひとりでも多く座らせようとみんなで努力している感じだし、寺院や駅、街なかでも、ギュウギュウ詰め。安食堂でも相席がふつうだ。ところが、穢れ(ケガレ)という観念からか、ふとした瞬間に食べものや食器による間接接触を極端にきらったり、自分とは異なるコミュニティとの接触をやたらといやがる人も確実に存在する。

 ワイルドなのは、中国系の人たちか。以前真夏の中国に行ったら、向こうからくる人とガンガンぶつかって、そのまま仏頂面の人たちをたくさん見かけた(最近東京でも多いパターンだ)。はっきりいってコワい感じがした。

 りっぱな身なりの人物が人とぶつかっても謝りさえしないケースは、今の東京に多い。暑させいか? それもあるけれど、やっぱりモラルの問題だろう。