マサラ日記     previous«  »next

7月14日(木)

 書肆なゆた屋さんというネット本屋(DVDなども扱っている)で、タンドゥーリ・チキンをコマーシャルベースで創始したといわれるデリーの名店「モティ・マハール」(私はたいして好きではないが)の創業者の孫が書いた本を購入して読んだ。
 これが創業者の波乱万丈な人生が語られた自伝モノと勝手に予想したら、ほとんどレシピ集だったので、何か拍子抜けした気分。知っている料理のレシピが、私のスタイルとはかなり異なる内容で掲載されているのがほとんどだし。しかし、一応は「元祖タンドゥーリ・チキン」とか「元祖バター・チキン」などのレシピが載っているわけだから、カレーマニアには、さらには資料的にはそれなり重宝かも。

 夕食にハウス食品の「スープカリーの匠 芳醇辛口」なる品をつれあいがつくった。これが、予想以上においしいのでちょっとびっくり。パッケージに書かれていることと味の印象はやや異なるものの、なかなかレベルが高い感じだ。

 そういえば、最近、インドの有名スパイスブランドMDH(似たのに南インドのMTRというのがあるが、それは別の会社)の各種「マサラ」のパッケージを日本仕様にしたものを、近くのクイーンズ伊勢丹で見かけた。同じ店では北インド直輸入のピックルやパパドなども、日本語のきれいなラベルを付けて売られていた。商魂たくましくも、少しずつ時代は進歩している感じである。

 音楽の話。
 新聞を見ていたら、10cc来日(ただしオリジナルメンバーはひとりのみ。ひどい話だ)、アル・クーパー来日(シブすぎないか?)のほか、キース・エマーソン来日というのがあった。ELPなんて、今や、どれくらいの人が知っているのだろうか? ちなみにこの人、ハモンド・オルガンにナイフを突き刺したり、跳び箱代わりに飛び越えたりというアクションも含め、30年ぐらい前はそれなりにカッコよかった。たぶん今は見るかげもないのだろうが。
 もちろん、私はこれらの公演に行く気はない。