マサラ日記     previous«  »next

7月13日(水)

 朝から、新宿2丁目の業務用食材店「クックY」で買出し。
 居酒屋やスナック、喫茶、果てはタイ料理、沖縄料理店などが雑居する場所柄にふさわしいゴチャついた品揃えで、ハナマサや丸正といった食品店に似た風情である。ギャバンの業務用スパイスや業務用のタイ・カレーペースト、S&Bや銀座ナイルの業務用カレールーなどがふつうに置いてある。いかにも外食関連といった風体のお客様で店内はけっこうなにぎわいだった。

 この店、売り場のBGMとしてツェッペリンの4枚目がガンガン鳴り響いているのが、何か不思議。律儀にCDで鳴らしているようで、「ブラックドッグ」〜「ロックン・ロール」、1曲おいて「天国への階段」と、LPそのままの展開。私は、朝から調子よく買いものできたが、ああいう音楽が苦手な人には、かなり落ち着かない気分になると思う。

 売り場のBGMといえば、先日入った、東中野の「サミットストア」では全店沖縄フェアで、かなり渋い選曲も交えた沖縄音楽のBGMが印象的だった。

 家の近くの西友だと、たまに「ジャーニー」〜「フォリナー」〜「ボストン」の各オリジナル・テイクがかかって、ぜんぜん好きな音楽ではないが、とりあえずは懐かしいという微妙な気分にしてくれる。

 昼、麹町の「エリオ・ロカンダ・イタリアーナ」でランチ。かなり現地度が高いといわれる南イタリアの名店ということで期待したが、予想以上の内容と量で満足。羊のラグーのタリアテッレはバツグンにおいしかった。お客様の外人比率が高かったのも印象的。また行きたい店がひとつ増えた。

 夕方、用事があってまたもクックYという店に行ったら、またもツェッペリンの4枚目。今度はLPの(じゃなくてCDの、か)一番最後に収録されている「レヴィ・ブレイク」という曲が鳴り響いていた。元はメンフィス・ミニーという女性ブルースシンガーが1930年代にレコーディングした曲で、イントロのボンゾ先生のドラムから惹き込まれる、やたらドロドロと重たいへヴィなナンバーだ。正直、この蒸し暑い季節にはキツい。ビーチ・ボーイズにしてくれ、といいたくなった。