マサラ日記     previous«  »next

7月4日(月)

 デリーの地下鉄が市内中心で開通らしい。カルカッタの地下鉄には乗ったことがあるが、デリーに地下鉄とは、インドもどんどん変わっているのだなと実感する。

 デリーは東西南北に広がってグルメを含めたスポットが点在しているから、うまく地下鉄で結ばれると、なるほど便利かもしれない。オートリクシャーとの交渉もハードだし。問題は何分に1回電車がくるかといったダイヤ面だろう。

 話は代わって「ライブ8」。1985年にライブエイド。そして今年はライブ8。これだけだと、完全に寒いオヤジギャグである。さすがダサいぞ、ボブ・ゲルドフ(唯一のヒット曲が「哀愁のマンデー」だ)。しかし、世界各地でけっこう盛り上がったらしい。

 出演者の写真など見て驚くのは、やはりピンクフロイドの再結成か。ロジャー・ウォータースがリチャード・ギア似だったとは。彼らの代表作「ウマグワ」にひっかけて「馬面」といわれた昔とはえらい違いだ。元ファッションモデルだったというデイブ・ギルモアはフロレスラーというか海坊主っぽいし、時代の変遷を感じずにはいられない。しかし、この4人で演奏したのだったら、見てみたい、聞いてみたい感じもする。

 1980年代までのヒップなインド、たとえばゴアやプリーといった沈没地、あるいはカルカッタのサダル・ストリートの安宿街にもっとも似つかわしい音楽のひとつがピンクフロイドだった。私も、今もたまに聞く。全盛期の彼らの音楽はトリップ感覚が気持ちいいが、クスリでむこうの世界に行ってしまった初期のリーダー、シド・バレットの作品もサイケでカッコイイ。

 そのほか、フーのピート・タウンゼントやビーチボーイズのブライアン・ウィルソン、、もちろんサー・ポール・マッカトニーも顕在なのはけっこうなこと。ジジイ・ロッカー、頑張るって感じだ。
 一応、日本でもやったらしいが、私はぜんぜん知らなかった。メインがビョークというのは、一大フェスティバルとしてはちょっとマニアックだったのでは。