6月5日(日)
夜中の8時すぎに近くのスーパーに行ったら、先週なかった冬瓜が売られていた。しかし本日は用なしなので無視。で、鍋物系のメニューにしようと思ったので、やや季節外れながら白菜を探したのだが、これが見つからない。
結局、豚肉、水菜、ニラ、えのきだけなどを使って、ナンプラーやにんにく風味の「うどんすき」をつくる。はっきりいって手抜きだが、何かつくるのがめんどうくさいときは鍋系料理はてっとりばやくて重宝だ。
インドカレーには鍋がない。しかしインドには鍋物はある。高級中華料理店で出される「スティームボート」というのがそれで、いわゆる「火鍋」というやつである。
鶏や豚、白身魚、えび、いか、つみれ、インド的なやや細身の白菜(パクチョイ?)、にんじん、ヤングコーン、もやし、きくらげなどの多彩な具材を鶏仕立ての白いスープでサッと煮てタレをつけて食べる。タレには激辛なやつとポン酢風のマイルドなやつの2種類あるのがふつうだったような。ちなみに鍋には真ん中に炭が入る煙突状のスペースがあり、その形からスティームボートである。私はボンベイの金陵飯店というところで何回か食べてファンになった。
日本で食べられる「火鍋」はたいてい鍋の内部がふたつに分かれていて、辛いのとマイルド、ふたつのスープが入っているケースが多い。インドでそこまできちんとしたものを、私は見たことがない。
だいたい、暑いインド亜大陸で鍋を食べようという気分にはなかなかならないだろうし、おいしいカレーがあるから、鍋は不要でもある。
それにインドでは個食指向が強い(ムスリムの人はそうでもないこともあるが)。ひとつの鍋をみんなでつつくことは食の観念からしてもありえないことだ。日本、中国、韓国あたりとはえらい違いである。