マサラ日記     previous«  »next

5月30日(月)

 夜、カレーに関する取材と撮影で京王新線初台のスタジオへ。コンパクトにまとまり、出来映えも楽しみだ。スタッフのみなさん、夜遅くまでごくろうさまでした。

 初台からふたつ目の笹塚に10年ほど前までの数年間住んでいたこともあり、初台駅のあたりには割りと土地勘がある。昔に比べて、小さいが趣味のよさそうな飲み屋が少し増えた感じもするが、基本的にはのんびりしたムードの街である。

 個人的には、昔、駅からすぐのところにあった、たこ焼きとたい焼きを食べられるひなびたお店の存続に興味があった。さっそくその店の前を通りかかると、夜遅かったのですでに今日は店じまいだったが、ちゃんと昔通り営業しているようでホッとした。
 たしか、けっこう年のいったおじちゃんとおばちゃんがやっていたはずで、たい焼きは皮がパリパリであんこの味もよし、たこ焼きも昔懐かしい味でビールによく合った。

 こんな風に年輩の方が頑張っている店が、実は私は好きだ。
 代表的なのは、渋谷のカレー屋「ムルギー」。25〜20年前ぐらいはホントよく行った。戦時中のミャンマーでおぼえたというカレーをおじいちゃんとおばあちゃんが出してくれたが、店のムードも含め、唯一無二のオリジナリティが光っていた。
 今は、二代目の娘さんがやっているらしい。ちょっと前にひさびさ食べに行ったが、昔と同じ味でおいしかった。私は「卵入り」が好みである。