マサラ日記     previous«  »next

5月23日(月)

 杏里とリー・リトナーが結婚だという。どちらの音楽にもまったく興味はないし、もちろん感慨もないが、懐かしい名前ではある。

 リー・リトナー、ラリー・カールトンにアル・ディメオラ。私が高校から大学あたり、日本でもてはやされていた「フュージョン系ギタリスト」たちだが(死語か)、揃いもそろって大嫌いだったし、今も大嫌いである。
 手がよく動くギターならば、オーソドクスなジャズ界の巨匠たちのほか、アラン・ホールズワースやジョン・マクラフリンあたりはグレートだと思うが(古いな)、この人たちはペケ。ルックスもひどい(先日、どこかのテレビで偶然ラリー・カールトンを見たが、この人もまたずいぶんと年をとっていた)。ちょっとタイプは違うが、やはり同時期に人気のあったTOTOのスティーブ・ルカサーも音、ルックスとも大嫌いだったし、ちょっと時代が下って、これまたぜんぜん違う音楽だがイングウェイ・マルムスティーンというのも最悪だと思った。

 一方、今も昔もスゴイと思わせるギタリストにジェフ・ベックという人がいる。おそらく現存する白人のロック系ギタリストとしては最上の表現力とオリジナリティ、技量の持ち主のひとりだろう。同じヤードバーズの先輩だったエリック・クラプトンとはえらい違いだと思っている。

 リー・リトナーとかラリー・カールトンというと、私の場合、なぜか野口五郎を思い出す。野村ヨッチャンを見て、エディ・バン・ヘイレンを思い出すのと好対照だ。

 夜、なすのサンバルとトマトのラッサムをつくってインディカ米で食べた。このところ、こうしたメニューにタマリンドを入れる際、新大久保のフジストアで買ったタイ製のビン入りペーストを使っている。スプーンですくって水で溶くだけなので便利だし、以前からある日本の某社ペーストとは雲泥の差のいい風味。かなりのすぐれものである。