5月19日(木)
東京は急に暑くなった。こんなときは熱い男の音楽ということで、エルヴィン・ビショップの70年代録音の名盤をひっぱりだして聞いてみる。
オールマン・ブラザースなどが在籍していたキャプリコーン・レーベルなので、モロにサザン・ロック時代である。なるほど暑苦しい音楽で、テンプテーションズの「マイ・ガール」のカバーなどもベタベタの演奏だ。
暑苦しいサザン・ロックを聞きながら、鶏肉キーマカレーをつくって食べる。
鶏肉のキーマカレーは本場インドに行くと案外食べられない。キーマといえばマトンキーマがメインだからだ。マトンのキーマには(実際はヤギが多いが)独特の風味があって、想像以上においしいもの。日本で上質なマトンキーマを手に入れるのはなかなか難しいが、そんなのが手に入るとキーマカレーに限らず、料理をするのに気合が入る。
で、チキンキーマだが、これはこれでおいしい。いつもはフライドオニオンとヨーグルトのイスラム式が好みだが、今日はココナッツミルクをきかせた南インド風。さっぱりとして、しかもコクがある。ご飯によく合う一品だが、日本のインド料理店では出ないちょっとめずらしいタイプだ。
サザン・ロックに肉カレーにビール。私にとって、いかにも夏だなあという組み合わせである。