マサラ日記     previous«  »next

5月20日(金)

 都内スーパーを散策するとマンゴーをよく見かける。日本でも一応シーズンのつもり? まさかねという感じだが、トロピカルフルーツだから初夏から夏にかけて売れるかもというバイヤーサイドの思惑かもしれない。
 
 それにしても売られているマンゴーの大半が貧弱なことといったらない。多少なりともインド亜大陸のマンゴーを知っている者からすると、かの地のマンゴーが恋しくなる。

 先月だったか、とあるところでバラナシ出身の若い男性(都内大学への留学生)と話をする機会があり、たまたまマンゴーの話題になった。すると、それまで穏やかだった男性が突然熱くなって語る語る! インド人のマンゴーにかける熱意がヒシヒシで、こちらはタジタジとなった。

 そういえば、その男性も「チューチューマンゴー」について言及していた(以前のこの日記を読んでいた方なら、おわかりだろう。ちなみに彼がいうには「5月のマンゴーより6月の方がおいしい」とのことだった)。

 別の機会にとある若いインド人シェフとの会話の中で、「ある種のマンゴーはチューチューできて、そのマンゴーでマンゴーラッシーをつくると最高」という発言があった。ウーム、説得力があるなあと感心した覚えがある。

 おつゆポタポタのマンゴーを心行くまで食べる酷暑のインド。食欲と体力に自身のある方はこれからすぐ、あるいは来年のゴールデンウィークにでもぜひどうぞ。