マサラ日記     previous«  »next

5月9日(月)

 夕方、近くの書店「ナワ・プラサード」に出かける。最近ごぶさただったが、居心地がいいので、ついつ長居してしまった。心や頭、生活や人生の役に立つ、そしてずっと手許に置いておきたくなる本ばかりを集めた、すぐれた本屋さんである。CDやポストカードも含めた商品選びのセンスはかなりのもので、訪れるたびに唸らされることが多い。今日もいろいろ迷ったあげく、インド音楽の名手でもあったというイスラーム神秘主義者(いわゆるスーフィだ)、イナーヤト・ハーンの『音の神秘 生命は音楽を奏でる』(平河出版社刊)ほかを買う。

 おいしい外食店や飲み屋、いい食料品店などと並んで、自分の住む場所の至近にいい書店があること。これは生活の上で重要なことだ。その点、中央線沿線は心強い。

 帰り道、近くの飲み屋街を通りかかったら、その通りにある焼き肉屋の前で白菜キムチの仕込みを一生懸命やっているのに出くわす。新大久保的な光景に心がなごんだ。

 キンメダイの干物、ネギ塩やっこ、水菜のポン酢和えなどで夕食。サントリーの「沖縄シークワーサー・チューハイ」を飲んだが、けっこうイケた。菊姫も1杯。焼き魚には日本酒である。