マサラ日記     previous«  »next

5月7日(土)


 ココナッツミルクをきかせた、ケララ地方風のエビカレーを夕食につくった。けっこうひさびさに食べる感じのメニューだ。

 少し前に新大久保の「フジストア」に行ってタマリンドを買おうとしたら、いつもの種つきのがなく、ビン入りのペーストタイプのものしか置いてなかった。ビン入りペーストのタマリンドといえば、某国産スパイス会社製のがスーパーなどで手に入るが、風味的にあまりにも使いづらいので、敬遠しているのだった。
 それでも信頼できるミャンマー人店主さんが「これはよくタイの人も買いますよ。一回使ってみてください。ダメだったら、今までのを取り寄せます」といってくれたので、結局、そのタマリンド・ペーストをひとビン買って試してみることにした。

 そのペースト、実際に料理に使用したところ、意外なことにじつに使いやすいし、味・香り・色ともこれまでの国産メーカーのとは雲泥の充実ぶり。小さじ1ほどをすくいとって水かぬるま湯で溶けば、手軽にタマリンドのエキスができあがる。ふつうは種つきのタマリンドを手でしごいてエキスを出すし、レシピ上でもそのようにするよう拙著などでも常に書いているのだが、このビン入りペーストがあれば、そんな手間も要らない。はっきりいってかなりの「優れもの」といえる(残念ながら酸味料が使われている。そいつが抜ければ最高だが)。

 本日のエビカレーにもこのペーストが使われている。やはり使い勝手はよく、風味もこれまで通り。

 このエビカレーの食材のいくつかは近くにできた「クイーンズ伊勢丹」で購入したもの。この高級スーパー、マンゴーやマンゴスチン、ランブータン、ドリアン、ドラゴンフルーツなども売られている。ドリアンが1個2500円だったが、もっと驚いたのは宮崎産の赤マンゴーがひとつ3000円だったこと。物は試しで、一度ぐらい食べてはみたいが…。