マサラ日記     previous«  »next

5月4日(水)

 週末から週明けにかけてTBS系の番組2本でインドが取り上げられていた。どちらもラジャスタンがメインで、しかもマハラジャ絡み。個人的にはあまり興味をそそるものではなかったが、それでも少しでも日本人の関心がインドにむけばいいだろうと思ってテレビやビデオを観ていた。

 たしか火曜日の夜、東京でオンエアされた番組だったはずだが、「マハラジャの食べているカレーを東京で再現して、スタジオで味わう」ということをしていた。そのとき、案の定、チャパティやパラタを手に持った出演者たちが、それらのパン類を「ナン、ナン」と連呼していたのには、ああやっぱりねという感じだった。

 インド人が食べている平べったいパン類はすべてナン(あるいはナーン)というのは、大方の日本人の常識なのだろうし、インド人の主食はそういうナン(ナーン)だということにもなるのだろう。
 それは、中国の人々はラーメンと焼きぎょうざが大好きというのと同じような誤解だ。以前中国に行ったら、本当に焼きぎょうざは肩身の狭い存在だった。その代わり、水ぎょうざや蒸しぎょうざのおいしいことと人気ぶりといったらなかった。

 インドに行ったら、私はナーンよりもローティやパラタ、チャパティといったパンをよく食べる。