4月23日(土)
微力ながらお手伝いさせていただいた「季刊旅行人」2005年春号の見本誌が到着。さっそく、自分の原稿以外の部分に見入ってしまう。
何といっても特集が「アジア・カレー大全」。このタイトルだけでシビれる。思わず手にとりたくなる方も多いのでは。
森枝卓士さんや前川健一さんはじめ執筆陣がスゴいので、内容的にわるかろうはずがない。
予想以上に多岐なテーマ、ディープな考察と参考になる記述がいっぱい。写真もたっぷりで美しく、何よりおいしそう。さすが凡庸な雑誌にはない出色の充実ぶり、資料的にもすぐれた一冊といえる。
ここいう企画に関わらせていただいたことに感謝である。
それにしても、この本を読んでいてあらためて感じるのは「つくづくカレー的な料理って世界中にあるなあ」ということ。
先日、現サッカー解説者の松木安太郎氏がテレビで「ワールドカップのイラン戦でこの前現地に行ったとき、ホテルで食べたマトンの煮込みがメチャクチャおいしかった」と熱く語っていた。番組を見ていた私は「うわっ、それ食べたいっ」と思った。これだって、おそらくカレーっぽい一品のはずだ。
昔食べ損なった料理で今でもときどき思い出すもののひとつが、チュニジアの首都チュニスのレストランで隣のテーブルの人が食べていた「ラムの煮込み、サフランライス添え」。ものすごくおいしそうなマトンカレーという風情だった。
意外においしかったのが、北京で食べたカレー。ココナッツがきいて、タケノコやパプリカの具がタイのゲェーンみたいだった。
まだまだ食べていない世界のうまいカレー、その一端が「旅行人」でも垣間見える。買いの一冊だ。