マサラ日記     previous«  »next

4月21日(木)

 朝からアジの干物を焼いて、ご飯で食べる。おいしい。ついでに前日のすきやき風の中にご飯を入れ、ちょっと煮立て、沖縄の「じゅーしー」風のおじやに。これもイケた。我が家は、基本的に朝はご飯党である。

 夜、料理雑誌の編集者の方と打ち合わせを兼ねて八重洲の南インド料理店「ダバ・インディア」へ。
 ドーサ(米粉とウラド・ダールをすりつぶした発酵生地のクレープ)、ウタパム(ドーサと同様の生地をやや分厚く焼いたもの。見た目は薄めのお好み焼きともいう感じ。オニオン・チョップ、香菜、カレー・リーフなどをトッピングするので、もちろん味はお好み焼きとは異なるが)、ワダ(ウラド・ダールをすりつぶし、そこにたまねぎのスライス、しょうがのみじん切り、香菜などを混ぜ、ドーナツの形にして揚げたもの)といった南インドの「ティファン」類(くわしくは拙著『ごちそうはバナナの葉の上に』等を参照のこと)、さらに「ダール」や「モール・コロンブ」といったカレー、プーリ、スージ・ハルワ(セモリナ小麦の粉とギー、砂糖などを加熱しながら練り込んでつくるデザート)、クルフィ(ミルクと砂糖は使うが卵は入らないインド独特のアイスクリーム。ピスタチオ入り)、南インドのコーヒーなどをいただく。つまりは菜食オンリー。ティファンについたサンバルやチャトニも含め、むこうっぽい風味でなかなかおいしかった。

 この店がおもしろいのは、一見インド的でない店内レイアウトや内装なのだが、実は入り口の外観がコロニアル風だったり、キッチンの位置や雰囲気が何となく南インドっぽいところ。現地に行った方でないと、なかなかそのニュアンスがつかまえにくい部分かもしれないが、私はそういうところもけっこう気に入っている。

 家に帰ったら、「どっちの料理ショー」(正確には「新どっちの〜」らしい)。特選素材で、昔から懇意にさせていただき、開発供給のお手伝いもさせていただいた「えりも短角牛」の高橋さんが登場したので、ちょっとびっくり。この牛肉を使ったハヤシライスが勝利したので、ホッとした。高橋さんの牛肉、とにかくおいしいです。