マサラ日記     previous«  »next

4月16日(土)

 昨日の日記で「ジジイになったハノイ・ロックスに興味が起きない」みたいなことを書いてから、私も大好きなパキスタンの誇るロック・グループ「ジュヌーン」のファン・サイト(なかなかカッコイイサイトです。もちろん彼らの音楽もカッコイイ)の管理人さんの日記(同サイトのタブのうち、一番右のsaqiというのをクリック)を読んだ。
 すると4月7日のところに「マイケル・モンローはとても40過ぎに見えない(そのくらいカッコよいということだろう→筆者注)。ギターのアンディ・マッコイももっとジジイになってもロックンロールしてほしい」みたいなことが書いてあった。
「そうか。一般的には、彼らに対してこんなふうにエールを送っている人が多いのだな」

 ほかのサイトや雑誌などをながめても今のハノイ・ロックスに期待する声は多いらしく、私の見方は少数派らしいことがわかった。

 このバンド、ロックの後進国フィンランドで結成されマイナーなレコード会社で頑張っていたのが、地道で苦闘に満ちた活動の末、当時のCBSレコード(今のソニーレコード)という超メジャーと契約を結ぶことができた。さらには気合の入ったいい出来映えのニューアルバムも完成し、いよいよ全世界制覇に乗り出したところ、ドラマーが交通事故で急死。そのまま空中分解した「悲劇のバンド」なのである。20年近く前のお話だ。

 ロック的な美学からしても、そのまま再結成しない方がよかった。これが私の勝手な考えである。

 ほぼ壊滅状態からよみがえった少数派のバンドでスゴイと思う人たちの筆頭はエアロスミスだ。スティーブン・タイラーやジョー・ペリーはいい音楽をつくり続けるとともに言動も過激で、年をとってもロックしている感が強い。

 ぜんぜん違う音楽だが、やはりベテランで頑張っていた高田渡氏が逝去。彼が歌った「自衛隊に入ろう」はメチャクチャ、パンクでカッコよかったし、最近では、私の敬愛する雑誌「酒とつまみ」での巻頭インタビューがバツグンだった。ご冥福を祈ります、合掌。