マサラ日記     previous«  »next

4月5日(火)

 電車の乗り換え兼昼食のため降り立った九段下。大学が多い街だが、今日は某大学の入学式らしく、新入生と親らしい連中がやたら多い。

 新入生がいるのはなるほどだが、親がやたら多いのは個人的に疑問だ。親が入学式に出るのは勝手だが、子どもにひっついて行動していることに対して、息子や娘はうっとおしくないのか。はずかしくないのか。

 大学も大学で、少子化対策だろうか、ロゴの入ったバッグやらをやたらと用意して、PRしまくっている。何か必死な感じだ。大学や予備校、学習塾の経営もたいへんなのだろうな。

 半年ぶりぐらいに、九段下から神保町にむかうところにある「いもや」で天ぷら定食を昼食に食べる。600円。
 えび、きす、いか、かぼちゃ、春菊の揚げたて天ぷらが、ごはんとしじみのみそ汁とともに。あまりに忙しいせいか、油切れはイマイチだし、天ぷら自体そんなにおいしいとは思わないが(失礼)、たまに食べたくなる。いつ入っても大盛況。揚げたての魅力か。
 で、食べながら再確認したのは、600円にしては、天つゆ、みそ汁、ごはんがきちんとしていること。
 天つゆ、みそ汁ともあまり強い味つけにせず、化学調味料系の味もしないのがいい。ごはんは木のおひつに入れて蒸らしてから供していた。ここにお客の前で揚げる揚げたてのてんぷらがプラスされれば、なるほど、かなりお値打ちの昼ご飯になることがうなづける。
 見すごしがちな周囲のアイテムを充実させて、メインを盛り上げる。食の世界に携わるものにとってなかなか参考になる一品だった。
 
 で、この「いもや」で、入学式参加らしき親子がメシを食っていた。何か違和感あるな。ひとりで食えよ。