マサラ日記     previous«  »next

4月3日(日)

 夜になって東京は雨。せっかくちょっとだけ咲きはじめた桜が散らなければいいが、と考える一方、雨だと、花粉が飛びにくくなって、花粉症の人間には少しだけいい気分である。

 さかのぼって、夕方、またまたお花見状況はどんなものかと、近くの善福寺公園を散策。桜の花は相変わらずあまり咲いていないが、気合を入れて花見にやってきた人は少なくない。ビールにワイン、日本酒、焼酎、それにもちよりの料理や肴でワイワイやっている。たぶん、井の頭公園ではもっと盛況だろう。

 花見のとき、インド料理は説得力が弱い。なぜなら、さめると風味が前に出ないからだ。だから、温め用のセッティングがないと、せっかくインド料理を花見に用意しても、その魅力が十分参加者のみなさんに伝わらないことがある。

 さめるとイマイチ、これがインド料理、さらには日本のカレーにも共通した特性のひとつだろう。それでも「冷やしカレー」とか「冷やしカレーうどん」なんて商品が去年あたり発売されたような。試していないが、どうもおいしそうには感じられない。

 さめていても比較的イケルのは、インドの炊き込みご飯「ビリヤニ」、あるいは揚げ物である「サモサ」「パコラ」「バジ」などか。ちらし寿司やおいなりさん、あるいはおにぎりに鶏の唐揚げという定番花見メニューに通ずるものがあるのは偶然か