マサラ日記     previous«  »next

3月27日(日)

 阿佐ヶ谷で、自分の主宰する料理教室の後、家に帰ってひとりで食事。マトンカレーにマレーシアから輸入されたパラタを焼いて組み合わせた。昨夜と同じものでちょっと情けないが、おいしいから、まあいいか。

 料理講習の方は菜食メニュー・オンリー。
 メインは野菜のヨーグルト・カレー(「サブジ・カライ・マサラ」)。レンコン、カボチャ、にんじん、それに菜の花をたっぷりのヨーグルトと少量のスパイス、さらにはカスリ・メティで煮込むものだが、ちょっとめずらしい料理といえる。大昔、カルカッタのイスラーム安食堂で食べたのが、この料理とのはじめての出会いだった。個人的にもなかなか好きな風味である。
 毎回、豆の料理を極力ご紹介しているが、今回はダールカレーのバリエーションで「ダール・タルカ」というものをみなさんにつくっていただいた。ギーで炒めたフライドオニオンを入れて煮込むのだが、揚げたまねぎのつくり方、さらにはそれが溶けて生み出される独特の味わいを満喫していただけたことと思う。
 南インド料理からは「キャベツのポリヤル」。ターメリック、カイエン・ペパーといったパウダー・スパイスはいっさい使わないベーシックなレシピにしてみたが、みなさんうまくできた。
 ご飯ものでは、生のグリンピースの炊き込みご飯「マタル・プラオ」。これにもフライドオニオンを使った。本場式ではギーやバターをたっぷり入れるが、今回はあっさりとした仕上がりにし、代わりにサフランで風味を高めてみた。イケていたはず。

 ついでに、想定外のライタもつくって全工程の調理時間は約4時間(14:30〜18:30)。ウーム、いつもながら通常の料理教室よりは長いなあ。
 ともあれ長時間のおつきあい、参加者のみなさん、ありがとうございました。よかったら、またどうぞ。