マサラ日記     previous«  »next

3月20日(日)

 精進の天ぷらなどがよく似合う彼岸のはずなのに、鶏手羽先のカレーなんぞをつくってしまった。

 鶏の部位でどこが最もおいしいかと聞かれたら、おそらく即座に手羽先と答えてしまう。それくらい、鶏肉の中では手羽先が好きだ。もちろん安価なのもいい。
 今日はフライド・オニオンのほか、ヨーグルトをたっぷり使った「コルマ」と呼ばれるややマイルドなカレーに仕立ててみた。北インドのイスラーム式メニューである。

 いっしょに合わせたのは、旬の新ジャガの南インド風炒め物ポリヤル。新ジャガは水分含有量も多くて風味がみずみずしい上、調理時間が短い点でもおすすめだ。

 近くのスーパー、西友に行ったら、緑健農法といわれるこだわりの栽培法でつくられたトマトのジュースが売られていた。この緑健農法というのは、一時期、ちょっとだけ関わっていたユニクロの野菜事業の目玉にしていたものだけにちょっとびっくり。こんなに手軽に買えるとはね。ついでにいえば、JASの有機認証のついた「半むき栗」も同店の入り口にデカデカとディスプレイしてあった。これも、ついこの間までは、いわゆる自然食品店系の店で人気のあったものだ。

 東京では、今や完全に従来型の食品スーパーでどんどん高品質、とりわけ安心で安全なものが買える状況になっている。
 いよいよ次は、おいしいマンゴーにパパイヤ、あるいはドリアン、ジャックフルーツ、ドラムスティック、ヤム、バナナの花や茎など、インドやアジアの美味が店頭を飾る番か(アメ横あたりではすでにそうなっているが)?