3月18日(金)
タモリ倶楽部が、先日朝日新聞にも出ていた「江戸川区西葛西のインド人コミュニティ」ネタのオンエア。あのあたりには500世帯ほどのインド人家族が生活しているらしいが、彼らが組織する「インド人会」のカレーフェスティバルに潜入というお気楽企画だった。
デリーをメインとした北インド、ムンバイやグジャラートといった西インド、カルカッタなどの東インド、マドラスなどの南インドをそれぞれ代表するような手づくり家庭料理を、各地方出身の住民のみなさんが自慢げに披露していた。どれも料理店のカレーにはないシンプルで温かみのあるいいムードを醸し出して、おいしそうだった。
ただし料理の説明には相当無理があった。たとえば、南インドのアヴィヤルAVIALを「ココナッツのきいたサラダ」といって番組側が紹介していたが、あれはやっぱりカレーだし、サモサの中味風なポテトの香味炒めに衣づけして揚げた「バタタワダ」を「今一番インドではやっているコロッケに似たもの」とアナウンスしたが、今インドではやっているなどということは断じてない。はっきりいって、いいかげん。テレビや新聞、雑誌のいうことは必ずしも鵜呑みにはできないということだ。
ともあれ、先だっても私の尊敬する若林忠宏氏の指導のもとタブラの修理をしたりして、タモリ倶楽部はインド系企画が多い(昔、「ムトゥ」などの映画ネタもかなり真っ先にとりあげていたし、インド舞踊特集もあった。もちろんカレー系ネタも)。全国ネットなのかわからないが、日頃からチェックしいおいて損のない「脱力番組」である。