3月16日(水)
昨日、確定申告のほか健康保険のことなどでも用事があり、杉並区役所に行った。
確定申告は提出最終日で、まさに滑り込みセーフの状況。おもしろいのは、区役所内で申告書を書く人がけっこういること。「こんなめんどうなものに、よくこんなところで辛抱強く取り組めるなあ。オレなんか、絶対間違えそう」といつも感心する。
区役所に行くと、カウンターで「責任者を出せっ!」とすごんだりする人物がたまにいる。あまりに処々の手続きがめんどうだったり、職員さんの説明が要領を得ないからだろうが、この日もそんな光景に出くわした。私のすぐ横でどなり声。こういうとき、ブーたれている張本人のはたいていおっさんかおばさんだが(私の世代も含むのだろうが、自分は除くと思って今書いている)、やっぱり今回もそう。
「何回、ここにこさせりゃ気が済むんだッ、責任者を出しやがれッ」
あまりガラのよくなさそうなオヤジが、何だかわからんがえらい剣幕。対応していた若い職員はさすがにオロオロして、ベテランの職員さんが代わって話をしていたが、結局、オヤジは怒ったまま帰ってしまった。もうこなくてもいいのだろうか?
こういう場面に遭遇すると「あーあー、またやってるよ」と思う。そして「怒っちゃあダメだよ」とも考える。
私はといえば、こういうところや銀行などに行くときは、自分はインドにいると想定することにしている。 すると、たとえどんなに待たされてもぜんぜん怒る気力が出なくなって、いい。「あーあー、インドだからなー、しょーがないさー」とテーゲーというか、脱力状態で臨むわけだ。
かつてのパンクロックのように、怒りがすさまじくポジティブな原動力となることもあるが、日常における怒りの空回りはむなしいし損だ。
どうせなら、竹中直人氏の「笑いながら怒る人」で行くのがいいだろう。