マサラ日記     previous«  »next

3月9日(水)

 テレビのための準備、そのほかやらねばならないがやれていないことをこなす1日。

 そんな中、菜花やさやえんどうをサンバルに入れてつくってみた。煮込むと鮮やかな色は失われるが、味はよい。こういう形で旬を味わうのもまたおもしろいものだ。アスパラガスの茎の部分を使えば、南インド名物の「ドラムスティック」という野菜の食感に似たりして、これまた楽しい。

 早くもそら豆がスーパーや八百屋の店頭をにぎわすようになってきた。インドにまったく同じものはないように思うが、これもまたカレーや炒め物に使うとおいしい。

 枝豆も同じ。大昔、まかないでインド人シェフが「枝豆のカレーをつくるから、ゆでて中味を全部出しておくように」といわれ、せっせとボールに枝豆をためる作業をしたことなど思い出す。

 山菜のインドカレーというのは、さすがにつくったことがない。それでも、アッサムとかシッキム、ネパールあたりに行けば山菜類をじょうずに使ったカレーに出会えそうな気がする。

 タケノコはインドの一部で食べる。ただし、日本のように太い孟宗竹ではなく、細い種類のものだし、あくまで一部地方の特殊な食材のようだ。
 レンコンのカレーもあるにはあるが、ハスの花がヒンドゥの神様やお釈迦様に縁が深い割りには、やはり特殊な食材である。収穫するのもたいへんだしね。