マサラ日記     previous«  »next

3月6日(日)


 土曜日の夜、小岩のネパール料理店「サンサール」にひさしぶりに行く。
 インド料理とは異なる魅力たっぷりの品々が楽しめるお店だが、新メニューで変わったものがあった。「魚の煮こごりカレー」なるものだが、こういうのはまずインドで見たことがない。強烈なコラーゲンなので鶏なのではと考えたが、メニューには魚と書いてある。蒸して押した米と食べると美味らしいが、あいにくそちらが品切れだったため、一品料理的にそのまま食べた。フレンチのゼリー寄せというかテリーヌのようでもあるし、不思議でしかもおいしい一品だった。この日は昼間、特別な予約パーティもあったそうで、そうしたおすそ分けもしていただき得した気分になった。
 日曜日の昼、大豆の水煮を使ったカレーをつくる。最近はインドでも栄養面から大豆を使うシーンが徐々にだが増えているらしく、こんなことをしている会社もある。ちなみに文献によれば、大豆がインドでつくられるようになったのは、1970年代以降とのこと。大豆のカレーは通常的なインドのレストランでは今もめったに見ないし、大豆グルテンを家庭料理に使うのがまだマイナーなのも、うなずける。

 昼下がり、F-1オーストラリア・グランプリをテレビで観る。日本の砂糖琢磨らに混じって、今シーズンはインド、チェンナイ出身のナライン・カルティケヤンも参戦している。インド人初のF-1ドライバーということで、地元南インドでも話題になっているらしい。インドでも、確実に時代は進歩している感じだ。

 夜、KIHACHIを率いる熊谷喜八氏を取り上げた番組「ソロモンの秘宝」を観る。観るたびに、番組の主人公を「賢人」として紹介するところなど、随所に違和感と突っ込みの浅さを感じていたが、やはりこの日も物足りなかった。期待はずれ、途中で居眠りしてしまった。