2月28日(月)
チキン・ニザミCHICKEN NIZAMIというイスラームっぽいカレーをつくってみた。トマトは入っておらず、ヨーグルト、ココナッツミルク、それに香菜をミキサーにかけたものがたっぷり入っている。デリーやラクナウといった北インドではなく、ハイデラバードの南インド式ムスリムカレーだ。
中古CD屋でサディスティック・ミカ・バンドの名盤『黒船』(1974年)を衝動買い。アナログレコードではさんざん聴いてきたが、音の分離のいいCDでもショッキングな先見性が堪能できる。
時代的にはグラムロック崩壊寸前であり、ロキシー・ミュージックあたりがガンガン出てきた頃。音も基本的にそれ系だが、まったく古くは感じさせない。
何しろプロデュースが、当のロキシー・ミュージック、さらには後年セックス・ピストルズ、プリテンダーズなども手がけたクリス・トーマスだ。音が完全に当時の世界的最先端。
加藤和彦氏のトンガリまくった感性によるバンドやアルバムのコンセプトづくりもお見事だったが、メンバーの演奏も完全に世界レベル。この時代の日本人ミュージシャンは確実に今よりうまい人が多いが、ミカ・バンドも異常なまでに全員がハイレベル、かつ革新的だ。
翌年全世界発売され、イギリス・ツアーまでやったのもよくわかるし、高橋幸宏氏のドラミングがジャパンに影響を与えたことなども納得。
やっぱり、とても30年前の音楽には思えない。何より、今より日本の社会ではるかにマイナー扱いされていたロックの世界で、自信たっぷりに自分たちの道を突き進んでいった姿勢に頭が下がる。
あんまりいいたくないが、昔はスゴかった。