マサラ日記     previous«  »next

2月27日(日)

 知人がはじめたインド料理店「アヌラーグ」(042-539-2170)が福生にあるので行ってみた。
 場所はJR福生駅から東福生駅にむかうところ。うーん、「限りなく透明に近いブルー」というか、日本的でないエリアだ。沖縄っぽいともいえる。タイやフィリピン、ブラジルなどの食料品を扱う店、タイ料理店、フィリピン・パブ、中国辺境風羊肉の串焼き屋などがある。私はこういうところが大好きだが、慣れない人には刺激が強いかも。               

 シェフのアリさんは、私が昔から世話になっている方。デリー出身で、現地でもおいしい料理を提供してくれていたから、当然ながら味は保障付きだ。
 上はインドのピッツァともいえそうな「マサラ・クルチャ」(店のメニューでは「スパイシーオニオンナーン」となっていた)。たまねぎ、にんじん、ピーマンのチョップとスパイスを丸いナーン(クルチャ)にトッピングして、タンドゥールで焼いたもの。スパイシーさと野菜の香ばしさがマッチしてビールによく合うので、インド料理店でよくオーダーするメニューのひとつだ。
 マサラ・クルチャとともにオーダーした、マトン挽き肉のタンドゥール焼き「シーク・カバブ」。さすがデリー・イスラーム料理の名人、ジューシーで美味だ。左のミント・チャトニがヨーグルトを入れない伝統的なスタイルで、カバブにつけるとこれまたおいしい。

 同店で人気ナンバーワンという「バターチキン」。スパイシーなマリネを施してからタンドゥールでローストしたチキンを使う正統派。マイルドかつ香りがあっておいしい。ビジュアルもよし。
 下はチャパティ、全粒粉の薄焼きパンだ。ナーン類より、チャパティやローティといった全粒粉を使った無発酵パンの方が現地ではよく食べられるし、滋味が深く感じられて個人的にも好きだ。もちろん、このチャパティもおいしかった。
 
 料理はどれもお手ごろ価格、フレンドリーで誠意あるサービスやアットホームな店内のムードもいい。
 多摩方面のみなさんにはぜひごひいきにしていただきたい、そんなインド料理店である。