マサラ日記     previous«  »next

1月27日(木)

 一時期ミントティばかり家で飲んでいたが、ここのところはもっぱら、ほうじ茶を入れてはひとりですすっている。
 とくに理由はない。温かい飲み物で手軽なものを手許で探していたら、真っ先に出てきたのがほうじ茶だった。それだけのことである。ジャスミンティがあればそうしていたし、ダージリンのおいしい茶葉でもよかったが、現実、目前にほうじ茶があった、その程度の意味合いである。

 チャイやインドのコーヒーは砂糖を入れて楽しむので、インドではガブガブ飲めても、日本ではそうしないというか、そうもできない。

 砂糖の入ったチャイやコーヒー(濃厚でミルクもたっぷり、カプチーノ的なおいしさ)をガブガブ飲めてしまうのは、知らず知らずに心身の疲れが出るのを、お茶やコーヒー、そこに砂糖という組み合わせで防ごうとする自己防衛や治癒の本能かもしれない。

 それにしても、日本のお茶には独特のうまみがあって、これはこれで好きだ。何といっても刺し身や寿司には日本茶がバツグンの相性だし、みそ汁をすする合いの手にミントティでは気色わるい。料理と酒にそれなりの相性があるように、食事とお茶にも相性の良し悪しは歴然と存在する。

 最近、季節柄か、ビールばかり飲んでいると体が冷えてきて、「何か違うなあ」という思いにとらわれることが多い。焼酎、泡盛、あるいは日本酒、ラム、ウォッカ、ジンあたりを積極導入すればいいのだろうが、とたんに酒量が上がりそうで怖い。
 大昔、自堕落な生活をしている頃、1日に「マイルドウォッカ樹氷」あるいは「サントリーホワイト」1本という消費ペースだったことがあった。ズブロッカや「一升瓶ワイン」にもよくお世話になった。そういう生活は、今はもうゴメンだ。
 そういえば「樹氷」ってまだあるのだろうか? 懐かしいが、今さら飲む気は起こらないな。