Talk about in the mid-night

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    昨年末(平成15年12月15日)に Fedora core 1 入れました。例によって雑誌についてきたCD-ROMを使いましたが、Redhat 9 までと変わらずインストール自体は問題なかったものの、やはり日本語のロケールがeucからutf-8になったのが曲者で、使えなくなった物がけっこう出てきました。最初はKylixを利用して書いたやつは全滅でしたが、Kylixそのものは問題なく立ち上がるし、英文表示には問題がない。結局、Xのフォントまわり(たぶんキャッシュ)がおかしかったらしく。何度か試行錯誤しているうちに解決しました。

    ところで、Windowsの混在環境で日本語の文章を読み書きする時、ShiftJISが扱えるエディタあたりが欲しいのですが、Fedora Core 1 では多くのアプリケーションが euc、JIS、ShiftJISに対応してはいますが、改行コードのあつかいやフォントの問題が残っているなど、ShiftJIS を扱うには詰めの甘い所があって、いまひとつ使いものになりませんOpenOffice.orgなら正しく扱えるのですが、ちょっとした文章を書くだけには大げさです。で、一太郎 Ark に目を付け、大分以前にダウンロードしたものの、ウインドウズでは眠っていた Version 1.1 のソースアーカイブというのがあったので、これを試してみる事にしました。ブラウザのプラグインを使うためにダウンロードした j2re にはコンパイラが入ってなかったので、まず j2sdk をダウンロードし、さっそくコンパイルしてみました。ところが文字化けでメニューなんかが表示されないんです。こりゃダメかと思ったものの、エラーメッセージがどうもワタナベフォントが無いという事らしいので、fonts.aliasに "watanabe-mincho" が "kochi-mincho" を参照するように書いてみたところ、見事に文字が出て来ました。まさかこんな簡単な事でと思いはしたものの、やってみるものですな。と言うことで、いま、この日記は Ark 1.1 で書いているのです。いわゆるワープロとしてはプリミティブにすぎる Ark も日本語の文章をいれるだけのテキストエディタとしてなら動作も軽く実用になります。思わぬ拾い物になりました。

    さて、Fedora Core 1 で標準の日本語入力は Canna ですが、さすがに、長い文章を書くのにはきつい。ATOKXを試してみたのですが、インストールは出来るもののこけました。で、古いものではあるけれど、以前 Laser 5 Linux に入っていた(と言うかこれを使いたくて買ったんですけどね)ATOK-12SE を引っぱり出してきてインストールしてみました。いちど redhat 7.3 で試してみたときはダメだったので、さして期待はしていなかったのですが、何とこれがインストールするだけで使えてしまったのです。さすがに、Canna からみると雲泥の差で、日本語の入力はぐっと楽になりました。それでも、Windows では最新版の ATOK は 16 になっていて、さすがにこれと比較すると機能的にも見劣りがしますけどね。ところで、ATOK-12SE+一太郎Arkでは、一度に入力できる文字数がかなり少数に制限されてしまうようです。少し長目の文章を入れて、Enterで確定すると、前二十文字程度で切れて、その後ろが失われてしまいました。確定文字列の受け渡しをするバッファあたりの問題でしょうかね。

    ATOKXがダメと書きましたが、『日経Linux 2月号』の記事をみると、解決策が書いてありました。で、『使えるならやってみんべ』っと、記述どおりにやってみると、見事ATOKXが動いているではありませんか。使ってみれば、やはり、こちらの方が使い勝手がようようです。どちらも、変換エンジンはatok12相当、辞書はともにatok12.dicで、サイズまで全く同じでしたが、多少は変換効率も上がっているのでしょうか。kinput2xからhttになって変換候補の表示も見やすく、shift + space で半角スペース入力できるのも便利、なによりカーソル移動が早い、などなど、日本語入力時のストレスが少ないと言うことで、ATOK-12SEからATOKXに乗り換えました。記事を読むと、変換サーバは問題なく動作しており、クライアントを起動するときのロケールと一部のライブラリが読み込めないという2点が問題で起動に失敗していたようです。これで、日本語の入力はかなり快適になりましたが、残念なことに、一太郎 Ark での入力文字数の問題は変わりなく、ブツブツと細切れに確定していくしかないようです。
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