活動紹介

【メンタルサービスセンターの活動と目的】

●メンタルサービスセンター(以下、センター)は,1990年の
設立以来,これまで様々な精神的問題の解決を望んで訪れる方ために，最新のアプローチを積極的に取り入れたカウンセリング･心理療法を提供し,着実な実績を積み上げてきました。同時に独自なグループ･ワークショップ,カウンセラーの成長のための教育分析･スーパーヴィジョン等を通じて,質の高い総合的な心理臨床サービスを目指してきました｡ 　　　　　
センターの活動コンセプトは,�@専門性／�A公益性／�B先進性／�C包括性,という4つに集約されます｡ センターの活動は,この時代の要請にそって生まれた,新しい《社会サービス》と言えます｡　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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●更に1990年代後半に至り,センターは,活動の大きな転換をはかりました。当初から取り組んできた人間関係の問題･神経症･不登校等の臨床という従来型の心理相談機関の機能を拡張し，成人した虐待被害者の後遺症･ＰＴＳＤのケア,性暴力･ＤＶの問題に積極的に対応することになりました。特に,諦められてきたに等しいＤＶ加害者の心理療法の開発と実践という分野では，他の追随を許さないほどの方法論を蓄積しており，その成果を多く社会に伝えてきました。　　　　　　　　
●私達の身近には,子ども虐待,いじめ,ＤＶ,ｾｸｼｬﾙﾊﾗｽﾒﾝﾄ,性暴力など，驚くほど“見えにくい暴力"で満ちています. このような理不尽な事態をなくすためには，狭義の臨床だけではなく,社会に蔓延する差別をなくし,被害者が正当に扱われ加害者の責任が厳正に問われる制度が不可欠で,その目的のために,臨床家の立場を生かした,以下の｢センターのDVに関する取り組みの広がり」に紹介したようなソーシャル･アクションも展開してきました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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●当センターは単に相談の実績をあげたり,ﾜｰｸｼｮｯﾌﾟ開催だけ目的としておらず,心理相談ｾﾝﾀｰが社会で果たす役割を考え,可能な限り社会へのメッセージ性を担う展開をしていきます。特に、当センターは、自己変革(心理臨床活動)と社会変革の両面にわたって、非暴力・反差別・社会の公正さを実現するNGOとしての活動を展開しています．個人の尊厳が踏みにじられることによるメンタルヘルスの問題に対応するだけではなく,その問題を生み出す｢社会の中の抑圧・差別」をなくす役割を,専門機関として担っていきます．　
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●当方の活動に広くご理解・ご支援をいただき，多くの方の“Ever Growing Up" につながるよう,努力していきたいと思っております．当方の活動に広くご理解いただくことを祈念し,また可能な立場での参画を歓迎致します.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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〓センターのＤＶに関する取り組みの広がり〓

�@被害者の立場にも耐えうる質の"加害者プログラム"の実施：(1)個人心理療法／(2)加害者自助グループ／
(3)暴力克服ワークショップ

�A被害女性対象の電話相談、暴力被害の後遺症からの回復のためのカウンセリング　　　　　　　　　　　　　　　

�B専門家対象プログラム：　　　　　　　　　　　　　　
　　(1)加害者臨床研究会の開催　　　　　　　
(2)加害男性心理療法ﾄﾚｰﾆﾝｸﾞの提供　

�C全国にわたる講演活動　　　　　　　　　　　　　　　

�D雑誌原稿･論文･本の執筆　　　　　　　　　　　　　　

�E講演会・シンポジウムの開催　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

�F国内の学会・海外の学術集会での発表　　　　　　　　

�G関係諸団体とのネットワーク作り　　　　　　　　　　

�H男性向け啓発：　
　　(1)ＤＶ加害者向け啓発パンフレットの作成と配布
　   (2)『男性によるＤＶ根絶宣言･ポスター』
　　　　の作成と掲示運動

�I多様なソーシャル･アクションの展開　　　　　　　　　
＊ＤＶ法改正の意見交換会の参加　　
　＊法改正へ向けて議員へのﾛﾋﾞｲﾝｸﾞ 　　
　＊法改正へ向けて請願署名運動の展開　
　　＊国連ＮＧＯレポート作成への参画　　　
＊内閣府･自治体のﾊﾟﾌﾞﾘｯｸｺﾒﾝﾄの執筆
　　＊音楽によるDV問題啓発　　　　　　　　
＊自治体からのDV施策助言依頼に対応
//他//

◎◎被害者へのメッセージ◎◎
｢あなたの感じている苦痛･怒りは,正当な感覚によるものです。それは，安全で健康に生きたいという切実な内側の声から来ています。ひどい現実や苦痛は耐え忍ぶものでなく,専門的ケアや助言を受けるに値するものであって,あなたには自分の尊厳を守って生きる権利があるのです｡」　　　　　　　　

 　◎◎加害者へのメッセージ◎◎
｢あなたが苦痛を与えた相手の本当の痛みを，ぜひ知って下さい。それはしんどいけれども大切な作業であり,逃避や自己弁護から脱して,徹底して振舞いを変えるための専門的プログラムを受けることが,ぜひとも望まれます｡ そのような専門的プログラムを受けることを通じて,誠実な生き方・相手への責任のとり方を探求してください。それ以外に,相手の心の平安の可能性と,あなたの真に納得する生き方はないのです